2002年7月24日(水曜日)

◆東京アングラ「漸撃 笑顔のために」3
脚本(隈沢克行)、絵コンテ(まついひとゆき)、演出(浦田保則)、作画監督(金塚秦彦)

耳栓当たった!(笑)
というわけで今回は、パイロンの特殊部隊との戦い最終決戦って話。
まあまあ面白かった。
なんつうか、非常にお約束なベタ展開で、ひねりがなくてわかりやすくていいね(笑)
しかし、やっぱシリアスよりもコメディな所の方が面白いなあ。
チェルシーと音ととのやり取りは笑えたからねえ。
で、次回は留美奈とルリの再会って話。


◆ミュウミュウ「れたすの恋、一途な思いは図書館で」4
脚本(大和屋暁)、絵コンテ・演出(松浦錠平)、作画監督(桜井木ノ実)

というわけで今回は、やっとでのれたす話で、 れたすが図書館で恋をするって話
なかなか面白かった。
やっとでのれたす話だけあって、お約束全開のベタ展開だけども、結構良い話であった。
でも、脚本演出のノリノリぶりに作画がついていけてないのは、笑えるな(笑)
桜井木の実も、なかじまちゅうじ並に、ヘタレ作画の御大だな(爆)
つくづくれたす、不幸なヤツ・・。
やっぱミュウミュウは作画がネックだなあ。
で、次回は青の騎士登場・・タキシード仮面か!?(笑)
今度は、作画はまともそう。


◆ミルモ「楓、ミルモの里へ…」3
脚本(土屋理敬)、絵コンテ(そーとめこういちろう)、演出(花井信也)、作画監督(今泉賢一)

というわけで今回は、ワルモ団に操られてしまったみんなを助けるために、ミルモの里へ伝説のアイテムであるマイクを探しに行くミルモと楓って話。
まあまあ面白かった。
今回は、いつも程のテンションの高さはなく、まったり展開だったな。
まあ、ミルモの友達の妖精たちが見れたのと、メチャクチャ可愛い妖精モードの楓が見れたのは良かったな。
あと、あのファンシーショップのオヤジの正体はミモモだったんだね・・なんとなく残念(笑)
しかし、なんかRPGみたいな展開になってきたな・・。
で、次回は楓がついに変身。


◆だあだあだあ「三太以外はアメリカへ」5
脚本(金春智子)、絵コンテ・演出(笠井賢一)、作画監督(杉本功)

というわけで今回は、他のメンバー(三太以外)もアメリカにやって来て、フロリダの海でドタバタって話。
うむ、面白かった。
非常にメリハリのきいた演出作画で、それぞれのキャラも立ちまくり、メチャクチャテンポ良くて面白かった。
しかも、笑わせながらも、最後にはほろりと感動させるいつもながらの上手さも流石である。
そいや今回の演出の笠井賢一さんは今は、「ミルモでポン!」で監督やってるんだよなあ・・。
あと今回は、みんなの水着姿や、クリスちゃんの暴走っぷり、未夢達のごまかしっぷり等も良かったなあ。
で、次回はなぜか再放送で、彷徨のライバル登場。


◆ゾイド「荷電粒子砲」4
脚本(長谷川圭一)、絵コンテ・演出(井上修)、作画監督(古池敏也)

ムンベイ姉さん、こすいね・・。
というわけで今回は、バン達は、道に迷っていたルドルフと偶然出会い、追撃してきたレイヴンのジェノザウラーと戦うことになるって話。
なかなか面白かった。
今回は演出作画も良く、前半のコメディタッチのバン達とルドルフのやり取りが楽しく、そして後半のシリアスタッチのレイヴンのジェノザイウラーとの戦いが熱く燃えた。
何と言っても、命を賭けてルドルフを守ったロッソとヴィオーラが格好良すぎる。
でも、フィーネの顔が怖かったのはちょっとアレ(笑)
あと、ED変更・・まあまあ格好良いですな。
で、次回はジェノザウラーとの決戦。


◆セラムンS「沈黙の影!?あわき蛍火のゆらめき」5
脚本(榎戸洋司)、絵コンテ・演出(五十嵐卓也)、作画監督(為我井克美)

というわけで今回は、蛍の秘密に迫るって話。
うむ、面白かった。
脚本・演出・作画とメチャメチャ良く、非常に情感ある画面作りと、丁寧に描かれている仕草や表情によって、もう蛍ちゃん萌え萌えって感じであった。
あの憂いを秘めた儚げな表情がたまりません・・流石元祖萌え美少女。
あと、西原久美子の演じるウトモダチもイカス・・でも、ミメットのかないみかと声の種類が一緒なんで区別がつきにくかったな(笑)


◆クラギ「決闘!クラッシュ巌流島」4
脚本(吉田伸)、絵コンテ(高田昌宏、金田正彦)、演出(高田昌宏)、作画監督(久行宏和)

クラッシュ巌流島ってどこだよ!
というわけで今回は、新たなるギアのアイデアを得るため、キョウスケがキシンとクラッシュ巌流島で決闘をするって話。
なかなか面白かった。
キョウスケ@ディノスパルタンvsキシン@飛将角との戦いが、派手でトンデモでありながら熱かった。
しかし、クラッシュ巌流島って・・(笑)
あと、 キシンだけでなく、まさかあの武蔵まで再登場するとは思わなかった。
相変わらず、キャラを大切にするアニメだなあ。
で、次回はついにワールドカップ開始!


◆クラギ「ワールドカップ新たなる戦い」4
脚本(北嶋博明)、絵コンテ・演出(小倉宏文、小野学)、作画監督(高橋晃)

というわけで今回は、それぞれのニューギアが完成し、コウヤ達は一路ワールドカップ開催地、オーストラリアのシドニーへ向かうって話。
なかなか面白かった。
それぞれのニューギアの披露、そして決戦の地へ集う強豪達といった感じで、来るべき決戦ムードを盛り上げくれて、熱くて燃えた。
ジーファの新会長であるジーナ(中川亜紀子)も良い感じである。
で、ジロウがレイジングブリット、クロウドがシューティングファントム、キョウスケがディノファランクスと、ニューギアへチェンジして、今後の活躍が楽しみである。
波乱のワールドカップ・・果たしてどうなることか。
で、次回はハインリッヒのいたチームとの戦い。


◆ハリケン第21話「仮面とナゾナゾ」4
脚本(荒川稔久)、アクション監督(竹田道弘)、監督(諸田敏)

というわけで今回は、ついに6の槍であるサタラクラ(島田敏)が登場するって話。
なかなか面白かった。
もう、六の槍である島田敏さんのお声のサタラクラが、飄々としたキャラで、初っ端から飛ばしまくりで面白かった。
ああいうキャラでありながら、実は強いってのがイカスね。
なんかゴウライジャーの二人も手玉に取られて、ギャグキャラにされるしねえ。
ナゾナゾ合戦が笑える。
あと真マンマルバも格好いいの良い。
流石は荒川馬鹿脚本って感じであった。
で、次回は、御前こと新キャラもついに登場のようである。


◆龍騎第24話3
脚本(井上敏樹)、特撮監督(佛田洋)、アクション監督(宮崎剛)、監督(長石多可男)
というわけで今回は、浅倉の秘密に迫るって話。
まあまあ面白かった。
今回は、ナイトのコウモリからバイクに変形するのが格好良かったな。
あと、もしかして浅倉の弟ってゴローちゃんなのだろうか?・・と思ったら違うみたいだ(笑)
で、次回はライダーの戦いが中止。


◆どれみ「愛よ正義よ!私たちマジョレンジャー!」5
脚本(影山由美)、絵コンテ・演出(広嶋秀樹)、作画監督(川村敏江)

というわけで今回は、どれみ達がマジョレンジャーになるって話。
設定が崩壊しかねない、超ドタバタ馬鹿展開だったが、面白かった・・まあ、誰もが一度は考えるネタではあるが(笑)
やっぱうるるとく来る泣かせ話もいいけど、やっぱどれみはこういうドタバタ馬鹿話もないとね。
もう非常にテンションの高いハナちゃんに巻き込まれてのどれみ達が可愛かった。
長峰達也のテンポの良い演出と、可愛く動きまくる川村敏江の作画も良かったね。
ちなみにワルワル団の正体は深く考えるとヤバイです(笑)
どれみ達の影の支配者でもあります。
それにしても、コマンダーレディホワイトは可愛かったな。
で、次回はまMAHO堂にプレゼントが来るって話。
謎は全て解けた・・ってあ〜た。


◆テニスの王子様「波乱!」2
脚本(時村尚)、絵コンテ(斗万且一)、演出(土屋浩幸)、作画監督(及川博史、荒木弥緒)

というわけで今回は、地区大会ベスト4の戦いが始まるって話。
そこそこ面白かった。
事故で不動峰が負けるわ、銀華中はいきなり棄権するわ、どういう展開だ(苦笑)
ダブルスもいきなり負けるしなあ。
手を抜き過ぎな展開・・萎える。
で、次回は山吹中学との戦い。


◆ヒカルの碁第41話「3週では遅い!」4
脚本(横手美智子)、絵コンテ・演出(えんどうてつや)、作画監督(仲田美保)

というわけで今回は、越智が伊角に負けて、そしてヒカルに脅威を感じて塔矢を先生に呼ぶって話。
なかなか面白かった。
越智に勝ち、自分を取り戻す伊角が格好良かったな。
しかし相変わらず勝負の世界が熱く、熱い展開である。
相変わらず、塔矢もヒカルにこだわりまくりだしねえ。
で、次回はプロ試験も終盤って話。


◆ぴたテン「遊園地のあそび方」3
脚本(江夏由結)、絵コンテ(増田敏彦)、演出(古谷渓一郎)、作画監督(宮本佐和子)

というわけで今回は、いとこの紫乃ちゃん(川田妙子)と遊園地に行く湖太郎達って話。
まあまあ面白かった。
まったりと良い話で、紫乃ちゃんが可愛かった。
まあ、普通って感じだったな。
でも初めて、美紗さんが役に立ったのは驚嘆に値するな(笑)
で、次回は本物の天使がやって来るって話。


 

2002年7月23日(火曜日)

◆009第38話「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」4
脚本(大西信介)、絵コンテ(おおそ独犬)、演出(下司秦弘)、作画監督(大森英敏、中澤勇一)

というわけで今回は、お約束の過去話で、ギルモア博士とブラックゴーストの出会いって話。
なかなか面白かった。
エヴァンゲリオン以来、結構お約束となっているお約束の過去話で、原作の1話の一部分をここに持ってきてギルモアの過去とブラックゴーストの話を絡めて、第1話の009の目覚めをラストに持ってきて、アニメ009の第0話といった感じになっていて面白かった。
ギルモア博士にも色々あったんだねえ。
初期の戦闘服が、初期の設定であった緑色だったりしたもの良かった。
しかし、ブラックーストの描き方が、ちと皆川亮二のARMSのエグリゴリの描き方とかなり似ていたなあ。
まあ、親が子に似るというヤツか(笑)
で、次回は「ミュータント戦士編」・・今度は001絡みで、ブラックゴースト復活の兆し。


◆ワンピ「王家に伝わる秘密!古代兵器プルトン」3
脚本(島田満)、絵コンテ・演出(遠藤勇二)、作画監督(高木雅行)

というわけで今回は、王家の秘密とナミの戦い。
まあまあ面白かった。
健気に戦うナミさんが素敵でした。
でも、前回に比べると演出作画もテンポが悪かったな。
あと、超兵器ってのは宮崎的なお約束だなあ。
で、次回はゾロの戦い。


◆ベイブレ2「暴走タワーの最期」2
脚本(長田敏靖、孫祥喜)、絵コンテ・演出(金成氾)、作画監督(金得成)

というわけで今回は、タカオとケインの戦い最終決戦。そしてタワーの最期って話。
そこそこ面白かった。
ギデオン、博士と、悪役はやはりああいう格好悪い死に方しないとね。
で、どうやら黒幕は大転寺会長じゃなかったようである・・てっきり会長が黒幕だと思ってたんだけどねえ。
しかし、盛り上がってるんだろうけど、演出作画もヘタレ目だったせいもあってか、全然こっちは盛り上がらなかったな(笑)
で、次回はニューヨークで謎の石板を見るタカオ達。
謎の石板か・・そういや聖獣って何なんだろうね?、情報生命体か何かってオチかなあ。
まあ、その辺今後やってくれるか。


◆ロックマン「戦慄!悪魔チップ!」3
脚本(長谷川圭一)、絵コンテ(高田淳)、演出(境橋渡)、作画監督(矢野裕一郎)

というわけで今回は、ロール様暴走の後編。
まあまあ面白かった。
今回は、前回に比べると演出作画とテンポが悪く、ロール様の活躍もあんまりだったなあ・・ちと残念。
あと、シャイニングマンのレインボーマン風の格好で、エイトマンの歌を歌うのは笑った・・しかしなぜに声優が「?」なのであろうか。
で、次回はやいとちゃん危機一髪!
セ、ってなんだ?(笑)


◆あずまんが「木村家の人々」「みたみた?」「未確認奥さん」「ガチガチ」「結果発表」5
脚本(大河内一楼)、絵コンテ・演出(高田耕一)、作画監督(古田誠、鈴木仁史)、総作画監督(和田崇)

というわけで今回は、2年生の体育祭って話。
今回はいつも以上に演出作画のテンポが良く、非常に面白かった。
相変わらず、体育祭の雰囲気とかそういうのがよく出ているなあ。
あと、今回は仰天びっくりの可愛い木村先生の奥さんののほほんぷりと、榊さんと二人三脚できて有頂天だったかおりんが可愛かった。
で、次回は2年生の文化祭。


◆あずまんが「くみあわせ」「かわいい」「注文」「宣伝効果」4
脚本(大久保智康)、絵コンテ(桜井弘明)、演出(三芳唯稀)、作画監督(橘秀樹)、総作画監督(和田崇)

というわけで今回は、文化祭でぬいぐるみ喫茶をするって話。
なかなか面白かった。
なんかやけにダバダバ絵が多いな、と思ったら、案の定絵コンテは桜井弘明であった。
やりは桜井弘明は、あん抜くところは抜き、入れるところは入れるという、独特のメリハリを持ったダバダバ感がいいな。
あと、やはり今回は、ちよちゃんの着ぐるみが可愛かったな。
オタの心をガチッと掴む、先鋭的な喫茶店であるな(笑)
で、次回はクリスマス。


◆テニス「雨の中の決闘」4
脚本(志茂文彦)、絵コンテ・演出(伊藤真朱)、作画監督(高橋成之)

というわけで今回は、それぞれの練習試合って話。
なかなか面白かった。
今回は高橋成之作監で、作画がなかなか良く、なかなかに盛り上がって良かった。
でも、雨のせいで中途半端に終わってしまったのは残念だったな。
しかし、観月の服は趣味が悪いな・・オチには笑ったが。
で、次回は都大会準決勝が始まるって話。
小林由美子もなかなか芸風広がらないな・・。


◆ヒカルの碁第40話「白星の行方」4
脚本(大橋茂吉)、絵コンテ(川崎逸郎)、演出(政木伸一)、作画監督(福島豊明)

というわけで今回は、伊角との戦いで、心を乱して調子を狂わせるヒカルと伊角って話。
なかなか面白かった。
前回あれだけの引きだったが、結構あっさり終わってしまったな。
でも、そのあとのヒカルと伊角のひきずりっぷりは良かった。
伊角・・もろい・・、そして怖い・・。
プロ試験はまだまだ波乱含みのようなので、今後が楽しみである。
しかし、奈瀬の出番って全然ないな(笑)
で、次回はプロ試験クライマックス。


◆デジフロ「雷よ!岩をもくだけ!ヴォルグモン決死のチャレンジ」3
脚本(富田祐弘)、絵コンテ・演出(梅澤淳稔)、作画監督(浅沼昭弘)

というわけで今回は、純平がヴォルグモンにビースト進化って話。
まあまあ面白かった。
やはり今度は順番に、ビースト進化していく展開なのだなあ。
そして、一人一人敵の闘士を倒して行くって展開なのか。
なんつうか、ホントにセオリー通りで、なんだかなあ。
富田祐弘も作風変わらないなあ(苦笑)
もうちょっとひねりが欲しい・・。
で、次回は海でバトル。


◆ダイガンダー第16話「救出宣言!捕らわれた王様を救え!!」3
脚本(藤田伸三)、絵コンテ(西森章)、演出(山内東生雄)、作画監督(木下ゆうき、尾進之介)

というわけで今回は、アルバトロスリーグに出場するためにアルバトロス王国へとやって来たアキラ達は、誘拐された国王を救うために戦うって話。
まあまあ面白かった。
このアニメ、ネタ自体はそれほど悪くはないと思うんだけど、やはりどうも脚本演出作画と見せ方が良くないよなあ。
少なくともアニオタ向けではないなあ。
もっとセンスがあったら、もっと面白くなるのに。
メダロットが懐かしい。
で、次回はイーグルアローが恋をするって話。


◆ハム太郎「とっとこ転がる!大きなタマゴ」3
脚本(三浦浩児)、絵コンテ・演出(井上修)、作画監督(浜田勝)

というわけで今回は、山田先生とさくら先生の家から飛び出したダチョウの卵をみつけるハム太郎達って話。
まあまあ面白かった。
のっぽくんの知識は極端に片寄ってることが多いなあ。
で、次回は海の家で大変って話。


◆満月「ライバル登場!」3
脚本(まさきひろ)、絵コンテ(岩崎太郎)、演出(上野史博)、作画監督(清丸悟)

というわけで今回は、満月のライバル、若松円(可名)登場!って話。
まあまあ面白かった。
しかし今回は作画のテンポがちょい悪かったなあ。
話や演出自体は結構良かったんだけどな。
で、今回から満月のライバルである若松円も登場。
満月と同じく、こっちもちと素人っぽい声で、正直、辛い(苦笑)
まあ、じきに慣れるだろうけど・・たぶん、こっちも歌手絡みの声優なんだろうな。
で、次回はすれ違う満月とタクト。


◆ワンピ「豪剣の極意!鋼鉄を斬る力と物の呼吸」4
脚本(武上純希)、絵コンテ・演出(境宗久)、作画監督(井上栄作)

というわけで今回は、ゾロvsMr.1との戦い。
なかなか面白かった。
今回は、話のテンポを崩すビビ絡みの話もなく、結構良かった演出作画で、ゾロvsMr.1との戦いが、テンポ良く迫力ある構図で描かれていた。
ゾロもやっぱ格好良いねえ。
にしても、テレ東ではできない、流血描写がイカシます。
あと、今回からEDも変更・・まあこれもOPを同じく普通かな。
で、次回は国王軍が白旗を上げる?


◆円盤皇女ワるきゅーレ第1話「天女のいる銭湯」3
脚本(月村了衛)、絵コンテ・演出(うえだしげる)、作画監督(柳沢テツヤ)

というわけで、介錯原作の「円盤皇女(UFOプリンセス)ワるきゅーレ」がアニメ化。
アニメ制作はTNK、シリーズ構成は月村了衛、キャラデザインは藤井まき、メカニックデザインは村田藤郎、アニメーションディレクターは柳沢テツヤ、監督はうえだしげるって構成。
で、今回は宇宙人が地球へとやって来ている近未来、時乃湯の主人である時野和人は、宇宙人であるワるきゅーレと一緒に住んでいるって話。
まあまあ面白かった。
OPはいきなり本編使い回しかあ(苦笑)
まあそれはともかく、わるきゅーれ役が望月久代のせいか、「魔法少女猫たると」(にゃ〜の)とネタがほとんど一緒に見える(笑)
なんか、ちょっと好きになれない介錯のあの絵柄と、あざとさ全開の展開で、ちょっと引きます。
もう、萌え系アニメ見るの疲れたなあ(苦笑)
しかも、まあこっちが先なのかもしれないが、「Niar7」や、あらいりゅうじの「宙の湯へいらっしゃい」や、椎名高志の「一番湯のカナタ」とネタが一緒なのも引くなあ。
ロリっ子全開っていうのいうのも、「りぜる」とかぶってるしなあ。
時代は「銭湯で宇宙人」でもって「ロリ」なんだろうか・・。
あと、演出作画も結構並(UHFの画質のせいかもしれないが)で、なんかコレっていう押しが感じられないしねえ。
「たると」もヘタレ目だったしねえ。
「Near7」ぐらい、雰囲気作りがあればいいんだけどねえ。
テレ東では絶対できない、裸と乳首丸出しは評価できるかな。
まあ、今後に期待。
それにしても、川井憲次の音楽も作風変わらないなあ(笑)
で、次回はワるきゅーレとの出会いが描かれる。


◆ワるきゅーレ第2話「変身皇女ワルキューレ」3
脚本(月村了衛)、絵コンテ・演出(わだへいさく)、作画監督(しまだひであき)

完全盤OP・・。
というわけで今回は、ワるきゅーレが家にやってくるって話。
まあまあ面白かった。
なんか第1話みたいな、第2話だったな(笑)
まあそれはともかく、お約束な1話であった。
「天地無用」とか思い出すなあ・・っていうか脚本・月村了衛だったな(笑)
あと、どうやらこれは「羽衣天女」が元ネタのようだが、そいや「羽衣天女」って「ある日突然女の子が」の原型かもしんないな(笑)
ということは、やっぱ最後は別れ別れになるのが決定かな?
それにしても、やはり若干雰囲気や演出のテンポが重すぎる気がするかな。
それゆえにいまいち萌えないんだよなあ・・大人状態のワルキューレが緒方恵美というのも萌えない理由のひとつだしねえ。
ネタ自体はお約束全開でオリジナティのかけらもないけど、悪くはないと思うんだけどねえ。
で、次回は真田さん登場って話・・猫耳メイドだから真田なのだろうか・・。

◆ジオン第3話「おこれ!セーラだ」3
脚本(水上清資)、絵コンテ・演出(米田光宏)、作画監督(藤沢俊幸)、アクション番長(椛島洋介)

というわけで今回は、地球にやって来たアイと出会うユウキ達と、そんなユウキに戦いを挑むセーラって話。
まあまあ面白かった。
やはり、演出作画のテンポが微妙に悪いから、どうもギャグやパロディがすべってるなあ。
それと全体的になんか色々ちぐはぐな感じなんだよな。
もっと、パワーが欲しい。
まあ、今後に期待(こればっか)
で、次回はお約束の特訓話。


◆ジオン第4話「特訓ド真中!」4
脚本(木村揚)、絵コンテ(光石たろう)、演出(山口頼房)、作画監督(晶貴孝二)、アクション番長(椛島洋介)

というわけで今回は、温泉で特訓って話。
なかなか面白かった。
前回よりは、演出作画のテンポが良く、お約束の狙った展開も悪くなかった。
でも、やはり若干突き抜けてないんだよな・・もう一押し欲しいところ。
ネタは結構良かったんだけどね。
まあでも、エロエロは良いってことで。
で、次回は弥生の話。


◆東京アングラ「衝撃 忘れえぬ旋律」3
脚本(隈沢克之)、絵コンテ・演出(佐藤昌文)、作画監督(実原登)

アバン、長いな・・。
というわけで今回は、翠(櫻井孝宏)とヘキサ(小島幸子)の戦い他って話。
全編アクションシーンばっかりなのであるが、演出作画がイけてなくて、アクションも動いてないんで、やはり面白みに欠けるなあ。
せめてシエルの時みたいに、CGのバックアップがあればねえ。
まあ、チェルシーが格好良いからいいか・・。
で、次回はチェルシーと音の戦い。
もしかして勝利の鍵は耳栓だったりして・・。


2002年7月15日(月曜日)

◆古墳バスター夏実第1巻「もしかして大団円」3
著者(七尾あきら)、イラスト(そえたかずひろ)

というわけで、七尾あきらさんによる「古墳バスター夏実」の第1巻。
今巻は、南町高校魔法科1年の三輪夏実は、失恋の傷を癒すためにバイトで入った次元古墳の中で、黒い小箱を見つける。
そして、その黒い小箱を開けたために、中のゴースト兵器「じゅげむ」が目覚めて町は大変なことにって話。
なかなか面白かった。
あとがきにも書かれてあるように、作者さんの好きな作品である「うしおととら」や「GS美神」なオカルトタッチな感じで、それほどオリジナリティのある世界や展開でもなく、結構ありがちな感じではあった。
でも、パラレルワールドである魔法が発達した世界の描写とか、なかなかに個性あるパワフルなキャラクターや、派手なアクションなどはなかなか良かった。
特に、途中に入る辞典やら、ドクターTのモンスターの解説やらが、上手いこと世界の雰囲気を表現してくれているのが良いね。
やはりライトノベルにはそういう演出も必要だよね。
あと、これ目当てで買ったともいえる、アニメーターである「そえたかずひろ」さんの可愛いイラストも良かったです。
では、次の夏実の冒険を楽しみに。


◆古墳バスター夏実第2巻「太陽より愛をこめて〇」4
著者(七尾あきら)、イラスト(そえたかずひろ)

というわけで、古墳バスター夏実の第2巻。
今巻は、エイプリルフールの日に、神谷真という金髪の美少年に告白された夏実は指輪を渡される。
そして、実はその指輪はどんな願いもかなえる事のできる魔神を召喚できる「魔神の卵」の鍵で、陰謀渦巻く大事件に巻き込まれる事になるって話、
なかなか面白かった。
相変わらずパワフルなキャラクターが、次々と話を進めていく展開は面白かった。
特に今回のキーキャラクターである、神谷真君の関西弁でしゃべる飄々としたキャラが良かったねえ。
実は彼自体が魔神であり、元に戻るために魔神を探していたっていうオチも意外で良かったしねえ。
まあでも、やはり少々「GS美神」とか「仙術超攻殻ORION」とか既存の漫画やアニメの影響が強くて、ちとお約束で型にはまった感じがあり、オリジナリティやコレという押し出しに欠けるのは否めないが、それでも丁寧な文章や描写がなかなか良いです。
あと1巻にはあった、ドクターの横の説明が無くなったのは残念ですな・・あれ結構好きだったんですが。
で、どうやら次巻が最終巻のようです。


◆古墳バスター夏実第3巻最終巻「ドラゴン・ソング」4
著者(七尾あきら)、イラスト(そえたかずひろ)

というわけで、古墳バスター夏実の最終巻。
今巻は、次元魔法能力を失い始めた夏実は、平行世界の自分自身の平行存在(ドッペルゲンガー)と戦うことになるって話。
うむ、面白かった。
最終巻、ならではのドデカイ話で、色々と風呂敷広げてて面白かった。
特に、次元魔法が実は「宇宙創造の魔法」であり、あらゆる事象を変換できるというネタが面白かった。
その神と同等の力が上に奈津魅は、人も世界も物同然と思い、そしてその強大な力がゆえに孤独にさい悩まされているっていうのが良いね。
あと、平行世界やら、ドラゴンが実は銀河中心部から来た超種族っていうネタとかなにげに、SFチックな所もいい。
そして、今巻のクライマックスである、夏実と奈津魅の魂が融合し、それぞれがぞれぞれの記憶(周りの人間に利用されるだけだった奈津魅、周りの人に優しくされた夏実)と感情を交じり合わせ、全世界を修復して元に戻していく所は泣けた。
でまあ、ラストは夏実と奈津魅が復活するのはいいんだけど、鉄之進で閉めるのはあんまり納得いかなかったかな(笑)
あんまこれまでそういう描写なかったからなあ・・どっちかっていうと氷見香の方が良かったかも(笑)
まあ、それはともかくなかなか面白かったです。

で、総論。
なかなか面白かった。
確かにちょっと小さくまとまっていて、オリジナリティというのもちょっと少ない気もしたんだけど、結構独特の魔法世界や魔法描写もあって良かった。
特に、丁寧な文章と、展開とかは良い感じであった。
まあ、巻数が少ないせいか、キャラの掘り下げがまだ少なめで、もちっと巻数があって掘り下げて行けば、世界もキャラももっと良くなったのにねえ。
まあなかなかの佳作でした。


◆セブンス・ヘブン第1巻「ミオと未緒」3
著者(土門弘幸)、イラスト(藤本英明)

というわけで「五霊闘士オーキ伝」で、電撃ゲーム小説大賞「大賞」を受賞した土門弘幸の第2段、「セブンス・ヘヴン」の第1巻。
今巻は、主人公である14歳の生方ミオが地球連合管理下の有名エリート校・聖あるか学院に入学し、そして異世界に通じるドーム「聖地」を巡る戦いに巻き込まれることになるって話。
う〜ん、まあまあ。
設定とかは、まあよくありがちな感じでそれほどオリジナリティはなく、少々「エヴァっぽく」もあるのはいいとしても、なんつうか文章がちと読みにくかったかな。
お約束な設定やら展開とか、キャラとかは結構良いとは思うんだけど、やはり妙に格好つけた装飾の多い文体で情景描写が多く、読んでてちと辛かった。
何かなかなか全然話が進んでくれないんだもんなあ・・特に前半。
後半は結構良かったけど。
ライトノベルなんだから、もちっとサクサク話が進んで欲しいよなあ、っていうのがちょっとあったかも。
まあ「世界設定」などを、絵ではなく文章で表現しなければいけないから、長くなってしまうんだろうけどねえ。
なかなかにビジュアルテイスト強いので、アニメや漫画の方が向いてるかも。
あと学園ドタバタを想像していたのだが、思ったより全然暗かったしねえ。
まあそれはともかく、ありがちな感じではあるが、このあと設定やら伏線やらキャラの絡みなどがどのように収束していくのかが楽しみである。


◆セブンスヘヴン第2巻「魔人と魔剣」4
著者(土門弘幸)、イラスト(藤本英明)

というわけで、セブンス・ヘヴンのの第2巻。
今巻は、徐々に聖地との戦いに慣れていくミオ。
そして、遺物探索中に「代行者」と呼ばれる敵に体を乗っとられたネラと戦うことになるミオ達って話。
この作品の世界観や文体にも慣れ始め、それぞれのキャラも立ってきて大分面白くなってきた。
それぞれのキャラのやり取りやら葛藤やら、謎や秘密とかがいい感じである。
暗い展開やドラマが良いねえ・・ちょっとエヴァっぽいけど(笑)
で、特に今回は、父親である威亥の胸で泣き崩れる未緒とか、自信を喪失してしまうライラとかのキャラの感情の揺れ動きが良いね。
あと意外にももう死んでしまったネラのラストとかもいい。
さらば・・アルカイックスマイル・ネラ・・。
そういや遺物探索は、なんかTRPGを思い出して、ちょっと燃えたなあ。
で、どうやら事態は少しづつ推移しているようで、一巻の最初に出てきたシーンの回想が少し出てきたりと、今後の展開が楽しみである。
果たして代行者とは、斬神の刃とは、遺物とは、聖地誕生の秘密とは、そして御前の目的とはって感じである。


◆セブンスヘヴン第3巻「魔人と魔剣」3
著者(土門弘幸)、イラスト(藤本英明)

というわけで、セブンス・ヘヴンの第3巻。
今巻は、竜人達の大飛翔の護衛をするミオ達に再び襲いかかる「代行者」。
そして、その「代行者」に倒されたジブを見て暴走をするミオって話。
どうやら、話は竜人絡みで進んで行くようである。
果たして、影で画策されている事とは何なのかって感じである。
つか、話引っ張り過ぎでよくわからないなあ・・というかこれってホントに「エヴァンゲリオン」なのだな。
ちと影響受け過ぎな気が(苦笑)
もうちょっと、エヴァと違える努力は欲しかったかな・・。
キャラメイキングや、ストーリーテリング自体はそれほど悪くないからねえ。
少しあからさま過ぎですな。
まあ、エヴァに対するオマージュなのかもしれないが・・。


◆セブンスヘヴン第4巻「霧の降る時代」3
著者(土門弘幸)、イラスト(藤本英明)

というわけでセブンス・ヘヴンの第4巻。
今巻は、常盤津タツヤが起こした「大降来」により、世界中の大都市が失われ、ミオ達はそこで常盤津の配下と戦うことになる。
そんな時、ティグも自らを鍛えるべくある訓練施設を訪れていたって話。
相変わらず暗い展開で、ミオは主人公なのに意識不明になるは、未緒の同僚のリタは死ぬは、ティグは孤独に戦ってるは、ハイリョオは勝手に覚醒するは、ジブも裏で暗躍してるはと、なかなかにそれぞれがバラバラの展開である。
まあ、このあとにこれらをどのように収束させるかに期待です。
しかし、キャラが多くて、「誰が、いつ、どこで、誰と、何をしてるのか」っていう5W1Hが分かりにくい小説だな(苦笑)


◆ブギーポップ第10巻「ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド」4
著者(上遠野浩平)、イラスト(緒方剛志)

というわけで、ブギーポップの第10巻。
今巻は、謎の昏睡事件が起こる中、<炎の魔女>霧間凪と<傷物の赤>九連内朱巳が出会い、そして事件の黒幕であるフェイルセイスとの戦いを迎えるって話。
なかなか面白かった。
今巻は凪が中学の頃の話であり、凪が<炎の魔女>と呼ばれるきっかけとなった出来事が描かれ、凪が大活躍であった。
「そんなものはオレの怒りで焼き尽くしてやる! そうとも、おまえがそうなら、それならばオレは、“炎の魔女”だ!」のくだりはメチャクチャ格好良かった。
あと、凪と同種の人間であり、世界や絶望といったものと戦い続けている少女、九連内朱巳のキャラが非常に良かった。
そして相変わらず独特の雰囲気や世界観、キャラクターの描写やセリフ回しを持っていて面白い。
しかし、いつものように時間や空間や人々が、ジグソーパズルのパーツのように、ミステリータッチにシャッフルされ再構成されてるような作りなので、全体的な話自体が進んでるのかどうかわかりにくいな(苦笑)
まあ、ある程度の世界観の全体像の把握自体はできるけどねえ。
で、どうやら今回の事件にはあの<イマジネーター>こと水乃星透子が絡んでいるようで、エンブリヲにも出てきた穂波顕子も登場していた。
そのうち、彼女たちが関わったであろう話も出るでしょうな。


◆クレギオン第5巻「タリファの子守歌」4
著者(野尻抱介)、イラスト(弘司)

というわけで今巻は、マージの教官であったホセという男に会いに、辺境の星である砂と嵐のタリファへとやってくるミリガン運送って話。
なかなか面白かった。
今度はマージが主役の話で、何と言っても丁寧に描かれる砂と嵐の惑星であるタリファが格好良く、移動する鉱山の町とかっていうのが良い。
やはりこういうSF的ギミックがあるのがスペオペだよねえ。
そしてマージとホセとの奇妙な関係や、最後の嵐の中でのチェイスというのも面白かった。
まあ少々ご都合な感じもありましたけどね。
あと、最後はもうちょっとマージとホセ関係の締めが欲しかったかな。
それにしても、ミリガン運送は騒動に巻き込まれるのが好きだな(笑)


◆イリヤの空、UFOの夏第1巻「その1」4
著者(秋山瑞人)、イラスト(駒都えーじ)

というわけで、「EGコンバット」「鉄コミュニケーション」「猫の地球儀」の秋山瑞人による、「イリヤの空、UFOの夏」の第1巻。
これは「電撃hp」に連載されたもので、「第3種接近遭遇」「ラブレター」「正しい原チャリの盗み方・前編」の3本と書き下ろしの「そんなことだから」を収録。
で、今巻は、夏休み最後の日に、中学2年の浅葉直之は、夜中に忍び込んだ学校のプールで謎の少女に出会う。
そしてその謎の少女・伊里野可奈は、2学期最初の日に自分のクラスに転校してきてって話。
うむ、なかなか面白かった。
まあネタとしては、昨今流行りの少々リリカルな「鍵系」のエロゲー的ボーイミーツガールって感じではあった。
伊里野もセラムンの蛍、エヴァの綾波以降のお約束のダウン系だしね。
でも、相変わらず非常に独特な文体と描写力で淡々と情感たっぷりに描かれている残暑の学校の描写などが上手く、学校の雰囲気が物凄く出ていて懐かしい雰囲気が良いね。
新聞部などの雰囲気もなんか「究極超人あ〜る」的感覚もあり、パワフルなキャラである水前寺も鳥坂先輩のイメージがかぶる。
まあそれはともかく、少年と少女の出会いと残暑の学校生活、そしてUFO等のムーやXファイル的なオカルトな部分とミリタリーの部分を上手く混ぜこんであって面白かった。
なんといっても、文章表現がメチャクチャ上手いしね。
キャラも魅力があっていい・・話の展開は遅いけどね。
あと、これまた昨今のエロゲー的なデジタル彩色による駒都えーじのイラストも、ありがちな感じではあるのだけど、雰囲気を出していていい。
特に、口絵や挿絵が普通とはちょっと違う凝った装丁なのが良いね。
というわけで夏はまだ続くようなので、今後が楽しみです。


◆イリヤの空、UFOの夏第1巻「その2」4
著者(秋山瑞人)、イラスト(駒都えーじ)

というわけで今巻は、「正しい原チャリの盗み方・後編」と「十八時四十七分三十二秒・前後編」と書き下ろし番外編「死体を洗え」の全4本。
浅葉と伊里野の初めてのデートの後編と、園原中学の文化祭・旭日祭でのドタバタと恋の鞘当てって話。
うむ、面白かった。
相変わらず非常に空気感・情緒感のある描写力で、伊里野の語る自らの過去の切ない描写や、「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」や「究極超人あ〜る」を思わせる非常に密度の濃いドタバタな文化祭の描写力が素晴らしい。
そして、旭日祭のクライマックスであるファイアーストームに至るまでの浅葉と晶穂とのやり取り、でもって浅葉と伊里野との夕闇のフォークダンスはなんだか非常に切なくていい。
まあ、話自体はなかなか進まないが、やはり非常に情感ある描写力のおかげで、魅せるのが上手いよな。
浅葉と伊里野の今後が楽しみです。


◆スクラップド・プリンセス第9巻「獣姫の狂詩曲」4
著者(榊一郎)、イラスト(安曇雪伸)

というわけで今巻は、ギアット帝国へ行くために海原へと出たパシフィカ達は、暗殺者の罠により船を爆発されて散り散りなる。
そして、ギアット帝国の「獣姫」ことセーネスに助けられたパシフィカ達は、海に浮かぶ砦「スキッド」へと乗り込み、そして自分たちの秘密と、秩序守護者との戦いに巻き込まれることになるって話。
うむ、なかなか面白かった。
今回は久々の本編で、話が転がり初めて面白かった。
起承転結における「転」って感じで物語がそろそろ佳境に入り始めたようで、話が盛り上がってきた。
今回登場のキャラである獣姫セレースやギアット帝国危機管理組織「紅」も格好良く、特に、ファンタジーには似つかわしくない戦闘用語の並べ立てられる、作戦シーンとかが燃える。
この作品では珍しく、セレースの友であるエイローテがきっちり死ぬのも良かった。
で、どうやらあの世界は実は「メガゾーン23」や「マトリクス」のように作られた「封棄世界」で、秩序守護者はあの世界を維持していこうとする存在で、それとは逆にアーフィ達魔族は、かつて秩序守護者と戦っていた存在のようである。
そして、「廃棄王女」「律法を破る者」であるパシフィカは、その秩序守護者に対抗しうる唯一の存在のようである。
で、そのパシフィカを守るシャノンとラクウェルも、予め定められていた行動ってことになっているようだ。
なんかちょっとSFチックしてきて、そして「神殺し」「運命に逆らう者たち」って感じが出てきていい感じである。
今まで若干違和感のあった、現代ちっくな戦闘用語や魔法用語も、世界観とあってきて違和感なくなってきたしね。


◆スクラップド・プリンセス第10巻「遥かなる追想曲」4
著者(榊一郎)、イラスト(安曇雪伸)

というわけで今巻は、秩序守護者に挑戦され、王都ザウエルへ向かう決意をするパシフィカ達。
しかし秩序守護者への切り札たるパシフィカを危険な目に逢わせるわけにはいかないと、3人の前にアーフィ達が立ちはだかるって話。
まあまあ面白かった。
まあ、今巻は前巻の続きって感じで、前巻に振られたネタの地固めって感じで、正直ちょっとタル目だったかな。
アクションもそれほどなく、長い「設定明かし」って感じだったからな。
で、どうやらこの世界の外には、秩序守護者以上の敵がいて、秩序守護者もかつては、魔族であるアーフィ達と同じ人類が作り出した兵器だったようである。
「序章」のような燃える展開は好きなので、正直、そっち側の話が読みたかったかも。
で、どうやらパシフィカは記憶喪失となり、物語は終盤に向かって進み始めているようである。
今後が楽しみってことで。


◆天国に涙はいらない第1巻3
著者(佐藤ケイ)、イラスト(さがのあおい)

というわけで、第7回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作である、佐藤ケイの「天国は涙はいらない」。
霊能力を使い占い師のバイトをしていた賀茂是雄は、クラスメイトの律子に現場を目撃され、学校で噂の「呪いの教室」の除霊を引き受けるハメになる。
そして、守護霊のロリコン天使アブデルを召喚した賀茂は、呪いの教室は悪魔が原因だとつきとめ、2人は悪魔捜しを開始するって話。
まあまあ面白かった。
一応コメディタッチで笑える所もあるんだが、基本的には死人とか出てハードでシリアスな展開を、無理にギャグにしてるので、微妙に笑えない感じはあった。
特に、失礼極まるアレな性格な律子のキャラが好きになれないかな。
まあこれが「シニカル学園コメディ」な所以なのかもしれないが・・。
あと、文章力やキャラ表現なども並って感じで、可もなく不可もなくって感じの作り。
これが<金賞>なのか・・まあ、<銀賞>や<特別賞>って感じではあるな。
まあ電撃大賞は、結構甘めだからなあ。
それと、カバーのあらすじで、話のネタをばらし過ぎ・・あれでは、読む楽しみなくなる。
あと、イラストの方もまあコレといったオリジナリティもなく、押し出しのない感じかな。
それはともかく、内容はお約束の葉鍵以降の、キャラに不幸ぶっかぶせて泣かそうっていう、「泣かせエロゲー」タイプな話で、ちこっとパチモン臭くて、たまちゃんの声は堀江由衣って感じであった。
話も結構タラタラ進んで、ちとテンポが悪かったかな。
でも、アブデルのオタ臭さ全開のセリフは笑えて、アブデルのキャラだけは異様に立っていて良いね。
特に、後半の飛ばしっぷりは凄い。
あと、独自の霊的描写や、最後に主人公は死んじゃう辺りは意外性があって良かったね。
まあ、今後に期待である。


◆天国に涙はいらない第2巻「畜生道五十三次」3
著者(佐藤ケイ)、イラスト(さがのあおい)

というわけで今巻は、悪魔っ子たまの妖気にあてられて命を落とした賀茂是雄は、畜生道に落ちた結果狐に転生した。
そして人間の姿を取り戻すために東京へとやって来た賀茂は、猫娘である真央に出会うって話。
まあまあ面白かった。
まあ、前と同じく「キャラに不幸ぶっかぶせて泣かせて萌えさせよう系」な、出来の悪いC級エロゲーみたいな感じではあったが、前巻よりは話のテンポが良かったかな。
作者がエロゲーなどを熟知してるのか、「萌え」に対するこだわりや、ちょこっとマニアックなネタなどは面白く、笑える。
でも、キャラは自己中のわがままなヤツが多く、微妙に萌えないし、どうも好きになれない所があるな。
特に暴力女の律子は嫌いである。
まあでも、「萌え」に対するこだわりに熱いアブデルは笑えるので好きである。
あと、オカルトもちょっと凝っていて雰囲気があるのは良いね。


2002年7月12日(金曜日)

◆G−onらいだーす第1話「飛び出せ!イチゴ」4
脚本(水上清資)、絵コンテ・演出(木村真一郎)、作画監督・デザイン協力(倉嶋丈康)、アクション番長(椛島洋介)

というわけで、あの「ハンドメイド・メイ」のスタッフによるSF眼鏡ちっく美少女剣劇アニメ「G−onらいだーす」。
アニメ制作はTNKとSHAFTで、監督は木村真一郎、キャラデザは平田雄三、シリーズ構成は水上清資というスラッフ構成。
で、今回は倉間ユウキ(島涼香)が転校してきて、宇宙からの侵略者と戦うって話。
なかなか面白かった・・第一印象は懐かしいって感じ。
やはり特筆すべきは、古き良き80年代OVAを思わせる、密度ある作画と美術で、なかなかに懐かしい感じである。
アクションも、「アクション番長」(なんだそれは)を据えての派手なアクションが良かった。
でも、ドタバタとしてはこれといって普通な感じで、飛び抜けた良さがなかったなあ。
なんか、1話わに色々詰め込み過ぎてるせいか、ガチャガチャしてる感じで、どうも、狙い過ぎて、もひとつ空回りしてるかな?
眼鏡っコだったり、「ジオンライダーズ」「ゴラァミサイル」「セーラさん」「割れるバリア」「イカリヤ」などのパロディを盛り込んだり、乳揺れや思わせぶりな液体描写などがある、狙った作品なんだけどね。
その辺りも80年代っぽいな。
でも、やっぱ微妙にすべってるんだよね・・センスが古い感じにしてるからかな?
「ここまひ」や「ぶるまほげろー」入れてる辺りとかも・・。
しかし、なぜかパンチラがないのは規制か・・それとも作戦か?
まあ、それはともかく次回が楽しみってことで。
でも、次回予告は絵がない・・不安だ・・。


◆ジオンライダース第2話「メガネとはなんだ」3
脚本(水上清資)、絵コンテ(島津奔)、演出(山口頼房)、作画監督(内田順久)、アクション番長(椛島洋介)

というわけで今回は、ユウキが身体検査を受けるって話。
まあまあ面白かった。
やはり、1話が作画などが飛ばし過ぎていたせいもあって、演出作画のテンポや密度がレベルが1話に比べると頭2つぐらい落ちたイメージがあるなあ。
1話を飛ばすと、こういう弊害があるんだよなあ・・009がそうだった。
しかも、1話は演出作画で強引に面白くしていた感じがあったしね。
まあ、2話もそれほど作画が悪いわけではないけど、やはり1話との相対比較をするとどうしてもね。
で、やはりネタ的にはどうもすべってて、空回りしてる感じがあるな・・う〜む。
あと、どうやら様々な所に各種のパロディも散りばめてようではあるが、なんかそれもあまり上手く面白さへと昇華されてないかもなあ。
なんつうか、「いまいち」って感じである(苦笑)
「ハンドメイド・メイ」と同じ轍踏んでるなあ・・。
まあ、今後に期待。
あと、今回は作画は内田順平だったのか〜、懐かしい。
で、次回は怒るセーラさん?


◆ちょびっツ第1話「ちい目覚める」5
脚本(大川七瀬)、絵コンテ・演出(浅香守生)、作画監督(阿部恒)

というわけで、講談社のヤングマガジンで連載中の、「オタクごろ」とも呼ばれる、あのCLAMP原作による「ちょびッツ」がお約束のアニメ化。
ちなみに原作は読んだことないです。
アニメ制作はマッドハウスで、キャラデザは阿部恒、監督は浅香守生(さくら、ギャラクシーエンジェル)といった構成。
で、今回は大学を落ちた浪人生・本須和秀樹(杉田智和)は、大学受験のために東京に上京し、そして少女の姿をしたパソコン・ちぃ(田中理恵)を拾うって話。
うむ、面白かった。
CLAMPといえば、既存の作品をパク・・アレンジして男女を問わずキャラ主導型の「萌え作品」にするのが非常に上手いのであるが、この作品も非常に上手い。
オタクを騙したら、CLAMP、ブロッコリーの手腕は天下一品だな。
椎名百貨店のミソッカス・・もとい「ToHart」のマルチより派生した「ロボ萌え」をきちんと踏襲して、オタクさんの願望を忠実に充足させている。
パクリ元とも言われる「ぶっとびCPU」より遥かに萌えるもんな。
大川七瀬は今のオタクがいかに何を求めているか心得ているなあ。
その手腕と今を感じ取る嗅覚は素晴らしい。
まあ宮崎駿夫や富野由悠季は嘆くだろうけど(笑)
このちょびっツも、本編で自己言及されているように、「可愛い女の子家にやって来てうんぬんかんぬん」というのをきちんと作ってるからなあ。
監督がCCさくらの浅香さんで、スタジオがマッドハウスだけあって、演出のテンポも良く作画も良く、コメディ的にも面白い。
しかも、テレ東ではできないであろう、エロっぷりを表現しているのも上手いね。
つうか、あんなとこにスイッチつけるなよな!(笑)
それにしても、女の子型のパソコンが町中を歩き回っているのは怪しさ全開な世界観ではあるな。
あんな感じだと、絶対に「そういうこと」になるであろうから、実際にはなかなかそうはならないだろうな。
で、次回はパソコンに詳しい少年に会う?


◆天使な第11話「デェトだメグ、見せてやるぜすごい男を!」4
脚本(吉村元希)、絵コンテ(前園文夫)、演出(辻崇永)、作画監督(内田シンヤ)

というわけで今回は、源三と一緒に海に釣りに行く恵って話。
なかなか面白かった。
今回は演出もテンポ良く、作画も原画にとみながまりがいたりで、キャラの表情や仕草が豊かで良かった。
話はそれほどないけど、やはりキャラのやり取りとかが面白いなあ。
で、次回はさらに呪われる恵。
次回予告も結構面白いな。


◆満月「がんばれ!代理マネージャー」4
脚本(広平虫)、絵コンテ(東海林真一)、演出(岩崎太郎)、作画監督(清水博幸)

というわけで今回は、大重マネージャーが病気のために、代理マネージャーが来るって話。
なかなか面白かった。
お約束のドタバタが楽しく、ずっこけ代理マネージャーにドタドタと振り回されながらも生き生きしている満月が可愛かった。
演出もテンポ良く、作画もなかなか良かったしね。
しかし、サブキャラは結構出てるんだけど、再登場がないのは残念であるな。
で、次回は満月にひと夏の恋・・満月、ピンチ!?


◆ミュウミュウ「赤坂の秘密、切ない恋の物語」3
脚本(十川誠志)、絵コンテ(まついひとゆき)、演出(阿部弘樹)、作画監督(平田豊)

鈴つき・・。
というわけで今回は、赤坂の話で、いちごはかつての赤坂の恋人である蝶の研究をしている学者である仁科レイ(川村万梨阿)と知り合うって話。
まあまあ面白かった。
まあ、お約束の話ではあった・・つうかホントにセーラームーンになったな(笑)
あと、キャラ的にざくろが一歩大人で、いちご達はちょっと子供って感じのは良いね。
で、次回はマシャの話で、頑張るって話。
そういや、マシャはセラムンのルナやアルテミスに比べるとメチャクチャ影薄いよな。


◆ミルモ「ミルモ落第!?」5
脚本(杉原めぐみ)、絵コンテ・演出(中西伸彰)、作画監督(渡辺伸弘)

というわけで今回は、ミルモ達の成績を調べるために、エンマ先生(上田敏也)がやって来るって話。
もう、メチャクチャ面白かった。
相変わらず、脚本・演出・作画のレベルが鬼のように高い。
スタッフのテクニカルレベルの高さは凄い。
前半でドタバタを飛ばして笑わせながら、後半で泣かせまくるところが素晴らしい!
まさにコメディの鏡のような作り。
オチのヤシチも笑える・・ヤシチには悪いが(笑)
あと、病気の楓も日高さんもメチャクチャ可愛かったしね。
今回はいままではあまり良い出来の脚本を書いてなかった杉原めぐみとは思えなかったな。
で、次回はワルモ団登場!


◆藍から青し第1話「縁(えにし)」4
脚本(あみやまさはる)、絵コンテ(下田正美)、演出(高島大輔)、作画監督(千葉道徳)

というわけで、白泉社「ヤングアニマル」に連載中の文月晃による「藍から青し」のアニメ化。
ちなみに自分は原作は読んだ事ないです。
アニメ制作JCスタッフ、はシリーズ構成はあみやまさはる、チーフライターは金巻巻一、キャラクターデザインは岩倉和憲、総作画監督は中山由美、デザインワークスは長谷川眞也、橋本祐子、監督は下田正美といったスタッフ構成。
「セイバーマリオネットJtoX」「BOYSBE」チームが結構かぶってますな。
で、今回は幼なじみである花菱薫(保志総一郎)と桜庭葵(川澄綾子)が偶然再会するって話。
なかなか面白かった。
何といっても非常に演出・作画・美術と丁寧な画面作りで、密度が高く、空気感のある描写が素晴らしい。
特に、ヒロインの葵ちゃんが醸し出す「色」「艶」がこれでもかと表現されているのがいいね。
正直、萌える(笑)
流石は、千葉道則・大塚健といった感じか。


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